こんばんは。夜更かししながら書いています。
最近、古本屋で買った小説に前の持ち主の書き込みが残っていて、それがずっと頭から離れないでいます。鉛筆で薄く、ある一行の横に「わたしもそう思った」とだけ。それ以外の書き込みは一切なくて、その一箇所だけ。
その行自体は、正直そこまで印象的な文章ではなかったんです。むしろ通り過ぎてしまいそうな、静かな一文で。でもその人はそこで立ち止まって、鉛筆を探して、線を引いて、五文字だけ書いた。どんな夜だったんだろう、と考えてしまって、その日は先へ読み進められませんでした。
私は本に書き込みができない性格で、付箋ばかり増えていくタイプなんですけど、あれを見てから少し揺れています。読むって、本当は一人でする行為だと思っていたのに、あの五文字のせいで急に誰かと同じ部屋にいるような感じがして。気のせいかもしれないですけど。
来週から小さな読書会を始めることになっていて、その準備をしながらずっとこのことを考えていました。本の話をするって、結局あの鉛筆の一行と同じことなのかもしれない、と。あらすじや評価を交換するんじゃなくて、「わたしもそう思った」を確かめ合うだけの時間になったらいいな、と思っています。うまくいくかは分からないですけど。
皆さんは、本に線を引いたり書き込んだりする方ですか。もしされるなら、どういう時にペンを取るのか、よければ聞かせてください。
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