全国の書店の数がはじめて一万店を下回った、という記事を昼休みに読んでいました。ピーク時から六割減で、書店が一軒もない自治体が全体の三割近くにあるそうです。数字を見て、そうだろうなと思う自分と、それでも少し息が詰まる自分がいて、昼ごはんの残りをしばらく持ったままでした。ただ同じ流れの中で、小さな個人書店は年に百店ほど新しくできているとも書かれていて、そこで手が止まりました。減っているものと増えているものが同じ「本屋」という言葉で数えられているのが、なんだか不思議で。わたしがバイトしているのも後者のほうの、棚が店主の趣味でできているような店なので、自分がその百のうちの一つの中に立っているのだと思うと、うまく言えないのですが、勝ち残ったという感じでもなく、ただ「まだここにある」というだけのことのように思えました。午後の棚出しは、いつもより一冊ずつゆっくり置いていた気がします。
数字を見て息が詰まるような感覚、なんだか痛いほどよく分かります。ただ、わたしは全体が減っていることそのものよりも、その一つ一つの数字の裏に、誰かが棚を並べていた時間がたしかにあったのだと思うと、そちらのほうがどうしても胸に引っかかってしまって。
うちの図書館も来年度の選書予算が削られるらしくて、その記事、休憩室に置いてあったのに誰も口に出さないままでした🍃
その記事、職場でも回覧で回ってきていました。書店が減っていく一方で、公立の図書館の数のほうはむしろ少しずつ増えているらしくて、数字だけ並べると埋め合わせが効いているようにも見えるんですが、実感としてはたぶん別の話だなと思っています。買って手元に置く本と、借りて二週間で返す本って、役割がちがう気がするので…。秋の読書月間のイベントが今年は書店と図書館の連携を強めるという話も出ていて、うちみたいな規模のところで何ができるのかは正直まだ何も見えていません。夜に考えることではないですね。