全国の書店の数がはじめて一万店を下回った、という記事を昼休みに読んでいました。ピーク時から六割減で、書店が一軒もない自治体が全体の三割近くにあるそうです。数字を見て、そうだろうなと思う自分と、それでも少し息が詰まる自分がいて、昼ごはんの残りをしばらく持ったままでした。ただ同じ流れの中で、小さな個人書店は年に百店ほど新しくできているとも書かれていて、そこで手が止まりました。減っているものと増えているものが同じ「本屋」という言葉で数えられているのが、なんだか不思議で。わたしがバイトしているのも後者のほうの、棚が店主の趣味でできているような店なので、自分がその百のうちの一つの中に立っているのだと思うと、うまく言えないのですが、勝ち残ったという感じでもなく、ただ「まだここにある」というだけのことのように思えました。午後の棚出しは、いつもより一冊ずつゆっくり置いていた気がします。