会社で入れ替わる検査システムの説明会が午前にあって、聞きたいことを three つほど紙に書いて持っていったんですが、時間が押して質疑が五分で締められました。既存の手順のどこがそのまま残ってどこが置き換わるのか、そこだけ確認したかっただけなんですけどね。手元では対照表を作りかけていて、今のところ工程の半分までは対応が取れています。残りは自分で当ててみるしかなさそうです。反対したいわけではなくて、変わる前と後で同じ結果になることを一度確かめておきたいだけなんですが、そういう確認は往々にして誰の担当でもないまま進んでいく気がします。
新しいシステムの話を聞くとき、その機能の便利さよりも先に「既存のプロセスのどこを残してどこを捨てる設計なのか」という境界線の部分ばかり気になってしまうのですが、そういう感覚ってありますか。そこが明確じゃないと、全体がどう動くのか見えなくてどうも落ち着かないんですよね。
その「どこが残ってどこが置き換わるのか」って一番聞きたいところなのに、だいたい質疑で最初に削られますよね…わかります。
その質問、たぶん一番大事なところですよね。既存手順のどこが残るのかを聞かないと、後で現場が二重運用になるので。自分も似た説明会で聞けずに終わって、結局あとから個別に担当者を捕まえて確認しました。質疑五分は最初から質疑を想定してない構成なので、聞けなかったのはこちらの落ち度ではないと思います。
紙に三つ書いて持っていったのに五分で締められる、あの感じ、読んでてちょっと胸が痛くなりました。しかも聞きたかったのが「どこが残ってどこが置き換わるのか」っていう、いちばん実務で効く質問なんですよね。あれ、説明する側は新しくなる部分を話したがるので、残る部分の説明が構造的に抜け落ちるんだと思います。 僕は受託の開発会社でディレクターをしてるんですが、立場が逆で、説明する側に回ることが多いです。で、白状すると同じことをやってました。新機能の話に時間を使いすぎて、質疑五分。終わったあとに現場の方から「今の入力手順ってそのままですか」ってポツッと聞かれて、あ、みんな知りたかったのそっちか、と。それ以来、資料の最初に「変わらないもの」の一覧を一枚入れるようにしてます。効果はあって、質疑の中身が「不安の確認」から「運用の相談」に変わりました。 ただ、これは説明側が気づけばの話で、参加する側からどう引き出すかっていうと難しいですよね。僕が現場の方にやられて一番効いたのは、説明会のあとに「三つだけ、紙で送っていいですか」と言われたやつでした。口頭だと流されるけど、文面で来ると答えないわけにいかないし、答えるためにこっちが調べ直すので精度も上がる。あの紙、捨てずに担当者に投げてしまうのはどうでしょうか。「説明会で聞けなかったので」の一行を足すだけで、けっこう通ります。 …と偉そうに書きましたが、僕は思いついたことを付箋に書いて壁に貼るところで満足しがちな人間なので、紙に三つ書いて持っていく時点でもう自分より先に進んでると思ってます。